春吉省吾のブログ

物書き・春吉省吾のブログです。マスメディアに抗い、大手出版社のダブスタに辟易して一人出版社を営んでいます。おそらく、いや、世界で最もユニークな出版社だと自負しています。

「春吉省吾チャンネル」に「怪物生成」動画配信VOL.90

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●「怪物生成」動画イメージ。
●メージ、琉球美人(おそらく貴族)。
この先も、様々な女性がヒロインとして登場しますが、第一巻で登場する「真麻刈金」(秋月)は、実在した尚灝王の第十王女がモデルになっています。

〈本文〉

7月6日にYouTubeの「春吉省吾チャンネル」「怪物生成」~初音の裏殿・第一巻~のイメージ動画を配信しました。どうぞご覧ください。
空き時間を見つけて製作したので、細かな部分は少々荒く、またBGMをサラウンドにしようとして音が割れてしまったようです。ご了承ください。
この映像をご覧になれば、このシリーズの、スケールの大きさがわかってもらえると思います。 
主人公「宇良守金吾」を通して、生きる意味とその意志を実感して頂きたい。
ストーリー展開の拡がりと深さは、僭越ながら吉川英治先生の「宮本武蔵」、司馬遼太郎先生の「竜馬がゆく」、池波正太郎先生の「鬼平犯科帳」などの名作の要素は勿論、具体的な金融・財政など、脆弱な幕府の無策もわかりやすく物語に取り込みました。また女性達の活き活きとした描写も、春吉省吾独自のものと自負しています。
アヘン戦争以来「鎖国日本」のままではもはや立ち行かない時代でしたが、その世界的な状況を机上論、感情論のまま「攘夷、攘夷」と騒いでいたこの時代に、主人公宇良守金吾は早々と「高み」から物事を見ることが出来た希有の天才でした。
鎖国日本に通商を迫る、イギリス、フランス、ロシア、アメリカなど列強の高圧的な態度に、幕府は右往左往するだけでした。それが下級武士達の不満を一層強めたのですが、その捌け口は狭量で、只騒ぐだけでした。庶民もまた異常な物価高騰の本当の理由を知らず、まことに先の見えない鬱陶しい時代でした。
しかし、何やら現在の「令和」と「幕末・維新」は同じ状況にあります。グローバル化の金融政策の失敗で、所得は目減りするだけ。さらに「緊急事態宣言による強制自粛」「ワクチン半強制」など、全て政争の具とされ、事の本質を知らされていない庶民(国民)こそが哀れです。
幕末政治における、二重構造も、現在と同じで、それをいち早く見抜いていたのが、宇良守金吾という天才主人公であったのです。
言葉巧みに、あるときは敵の裏をかき、列強までもやり込める大活躍に、読者には、しばし溜飲を下げてもらいたい。とにかく「怪物生成」を読んで、日本中がスカッとして欲しいのです!!

 

帝の血筋を引く金吾は幼い頃から、公家達の優柔不断、Double Standard(二枚舌)、強い権力欲を乳母の玉枝からしっかりと聞いていました。また、六千石の不毛の地に追いやられた弱小藩故、薩摩長州の覇権欲、幕閣の賄賂政治、権力志向の汚さも、痛いほど知り抜いていました。
それらの「負」をバネとし、閉塞した時代に、若き主人公金吾は「宇良守軍団」のリーダーとして、胸のすくような活躍をします。それを支える「軍団」の面々も強烈な個性を持っています。 彼等一人一人を主人公にしても十分に魅力的なのです。
この先、協調的であった人間や組織と敵対する事も、背信されることもおこります。
人間の機微を様々に経験し、古稀を迎えた、私、春吉省吾だから書ける物語だと思っています。 五十、六十の「洟垂れ」(オッと、失礼)では書けない物語です。
第一巻では、人間関係を理解するのが少し難しいかもしれません。購入者には栞として、金吾の出自に関わる「皇室関連」、「宇良守軍団」、その他主要な組織や人物を「相関図」にし、わかりやすくいたしました。この先、巻を進めるごとに「歴史上の人物」が続々と登場し、金吾と対峙しますが、ベースはこの相関図の中にあります。
また「怪物生成」~初音の裏殿・第一巻~には、この巻だけでは判らない、様々な伏線が何重にも隠されています。それは追々と楽しんで頂きます。それら伏線は、作者、春吉省吾の頭の中にあり、この先それらを物語とするには、頭をクリアに維持しなければなりません。
「あれ、先生、この人物既に死んでいるのではないですか」と、編集者に指摘された老いた著名作家の逸話もあります。そんなことにならないようにせねば……。もっとも、私にはそのような優秀な編集者はいませんので、常に自己管理しなければなりません。
ましてや「資料を集めてくれないと書かない」というような、罰当たりな高名作家の甘えも許されません。自分で資料収集し、緻密な筋立てをすることが作家としての責務であり、醍醐味なので、それを怠ったら血の通った作品が書けるわけがない……。そんな作品をありがたがって読む、お○鹿な日本人も多い(狭い文壇、なれ合いの出版業界、流通システムにも原因)。

 

ともあれ、これから登場する人物は、私の評価がまだ定まっていない人物もあります。多くの資料や先輩諸氏の手になる伝記や、評伝、小説を読んでも「ウ~ン、違うな」というのが随分あります。私の筆で、作中の人物がどう動き出すか、私もわくわくしながら執筆作業をします。既に評価の固まった人物を独自の視点で再評価することは、作家としても真剣勝負です。
「怪物生成」の読者諸氏には、長いお付き合いになる筈ですが、この先もよろしくお願い申し上げます。
本発刊は少し先になりますが、先ずは自作している「春吉省吾チャンネル」をご覧ください。
チャンネルは https://youtu.be/uFnYuhUo-5c です。
                                                            2021年 7月7日  春吉省吾ⓒ  

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「ハーメルンの笛吹き男」 VOL.89

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●「ハーメルンの笛吹き男」より
●2021.6.24・正午。新宿高島屋西側と甲州街道の間・新宿4丁目。木曜日の昼食時だが人出は少ないと私は思う。しかし映像は切り取り方次第で如何様にもなる……。

〈本文〉

グリム童話に「ハーメルンの笛吹き男」という物語がある。不思議な童話だ。実話をもとに作られたという。
13世紀末ハーメルンは大量のネズミによる被害に悩まされていた。ドイツは黒死病(ペスト)やモンゴルの侵攻を受けたり、近所や国内で戦争が起きたりしてパニックに陥っていた。そこに派手な服をまとった男が現れ、「報酬をくれれば全てのネズミを駆除しよう」と持ちかけてきた。  
町人が大喜びで承諾すると、男は突然笛を吹き鳴らすとやがて男は郊外の川までネズミを誘い出し、一匹残らず溺死させてしまった。しかし町人はあまりにも簡単にネズミが消えた為、笛吹き男との約束を破り、報酬を反故にした。
笛吹き男は黙ってハーメルンを去っていった。そして、同じ年(1284年)の6月26日の朝、村人達がまだ眠っている時間帯、笛吹き男が戻ってきた。彼が笛を吹き鳴らすと、町中の子供達が引き寄せられて、笛吹き男が歩き出すと、子供も後から付いていく。やがて男は郊外の丘まで子供達を誘い出した。
たまたま忘れ物を取りに戻ってついていくのが遅れ、難を逃れることになった別の子供の話によると、彼らはポッペンベルク山の洞窟のなかに入って行ったと言う。町の130人の子供達は全員消え、二度と戻ってこなかった。
この物語はグリム童話として世界中に広まっているが、子供向けの児童書などでは上記の後味の悪い結末が改変されている。約束を守らなかった報いだという勧善懲悪や、子供達だけの幸せな楽園に行ったなどとハッピーエンドに変えられている。
しかしハーメルンの笛吹き男は実に暗示的な寓話なのだ。ペストというパンデミックは「武漢ウイルス」のようであり、「ワクチン接種をすれば、ウイルス(鼠)を駆逐してあげますよ」という甘言に乗って、いつの間にか、ワクチンを接種した老人を筆頭に次々に消えていく。それはやがて若年層から年少者に及ぶと、ワクチンを接種しなかったものだけ(ハーメルンの笛吹き男では「難を逃れることになった子供」)しか生き残らない。
政府の公式発表、NHKをはじめ、日本のテレビ、新聞から切り取られた情報しか得ていない方には、私が何を言っているかチンプンカンプンだろう。判ったときには手遅れということもある。残念ながら人間の歴史は常にそうだ。そんなことは一切知りたくないし、考えたくもないという方は、以下は読まないで結構だ。(以下は、多少なりとも知りたいという方への記述である)  

事の流れはこうなっている。
今回のコロナウイルスは、中国武漢研究所で人工的に作られたということは、一年半前から、ノーベル賞受賞者をはじめ優れたウイルス学者達が警告してきたが、社会は一切封印した。
ここに来て、封印仕切れなくなったとみるや一転してアメリカ議会、欧米メディアは報道し出した。日本は中国に忖度し、未だに黙認。報道の存在意義ゼロ、寧ろマイナス。
「人工的に作られたウイルス」ということは非常に重い意味を持っている。つまり、第二、第三の変異株をヤクザ国家中共が、彼等の都合によって自在に流失させることが出来る「生物兵器」を獲得したということだ。当然ワクチンは、更に進化する変異株に対応できない。
これを黙認していたのは米国のコロナ皇帝として君臨するファウチ博士だが、彼は5年以上も前から知っていた。彼の所属するアメリ国立衛生研究所 (NIH)は、武漢ウイルス研究所に60万ドルもの資金を提供していたのだから……。アメリカで禁止されている「機能獲得(遺伝子変異による新たな機能の獲得)実験」をさせるためである。彼は「武漢ウイルス研究所に資金提供したことはないし、機能獲得実験など全く知らない」と弁明しているが虚偽である。この武漢研究所に、様々な隠れ蓑の支援団体機関を通して、間接的に資金を提供していたのは、マイクロソフト創業者ビルゲイツフェースブックザッカーバーグGoogleなどである。  
一連の金銭の流れと人間の関連を見るとはっきりするが、詳細は会員限定で論述する。
ここではビルゲイツが何を考えているのかが判る講演の動画を貼っておく。彼の頭の中は「ハーメルンの笛吹き男」なのだ。
また10年前に表明された「ロックフェラープレイブック」(Rockefeller Foundation)がある。あのロックフェラー財団が発表したものである。今回のコロナウイルスに関する事が10年前に正確に予知されている。これは予知というよりもシナリオだ。陰謀論でも何でもない。全て検索すれば出てくるのだ(多くは消されているが、上手に辿るとゲットできる)。これらを総合してみていくと、彼等は間違いなく繋がっていると「猿」でも判る。但し、武漢研究所のインモラル、中国共産党がここまで暴走するとは、さすがの金融ディープスティトやIT情報成金達にも予測外であった。彼等から資金を受けているアメリカ主要メディアはこれまで一切封鎖してきたが、ここまでバレてしまったので、仕方なく露出したというのが現在までの成り行きだ。
ここではゲイツのスピーチのほんの一部と、「ロックフェラープレイブック」に関するサイトのみを貼っておく(Rockefeller Foundation)は数十ページのレポートなのでご興味の方は探してみるといい。そしてそれぞれの頭で考えて欲しい。
それにしてもこんな奴らに、我々の生殺与奪の権を握られていると思うと、悔しいこと限りない。
                                                                                                 2021.6.28  
                                                                                   春吉省吾ⓒ
 (「森の中で」さんの2021.03.20と2021.03.21ブログ記事です)

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教典に遊ぶ VOL.88【日本が世界が狂いかけている今】

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あじさいの季節。土壌が酸性かアルカリ性かで、紫からピンク色と発色が変わる。鮮やかな紫のあじさいは5月の半ば、妻への誕生日プレゼントに求めたもの。

他は散歩の途中、見事な住宅街のピンクのあじさい。公園のあじさいと、がくあじさい。6.15
タチアオイ 笹塚の駅近くで見かけた。なかなか可憐な花だ。名前がいい。 6.8
夾竹桃。いつもの公園に沢山咲いた。ただコロナよりも毒性が強いのを知っているのかな、渋谷区長さん。6.15
●久しぶりに、ジョギング・ウォーキングで中野区の南台商店街へ。11時だというのに人通りはまばら。一年半前には信じられない閑散さ。コロナ対応による人災だ。 6.15

〈本文〉「Double Standard (日本壊滅)」という哲理的随筆集をようやく執筆しはじめた。
このジャンルの本は、これまで数冊上梓したが、今回はその纏めとして、行動指針を提示するという非常に難しいテーマに取り組んでいる。それぞれに分類すれば、4、5冊のハウツウ本ができあがる。が、そうしないところが、ハルヨシショウゴの省吾たる所以である。
この随筆集を書くための書籍と資料が山積みになっている。資料を集め読み込んで、数年経つが、一つのことから派生していろんなジャンルに飛んで、「量子論から、法華経の世界まで」(実はものすごく近いと言うことが、判ったが……)、色々と調べていく内に時間ばかりが経過して、実際の社会のDouble Standard現象が、余りに激しく、目を覆うような悲惨な状況になってしまった。早く纏めたいと思いつつも、世界中が浮き足立っている今、もう少し冷静になってからの方が、私の本はズンと響くかも知れないと思って、焦らないことにした。
また遠大な構想でスタートした「怪物生成」~初音の裏殿・第一巻~が、ようやく纏まった。
今回も我が盟友、福島高校21回卒(何故かこのように表記することになっている)、同窓の菅野建二君に大変お世話になった。この紙面をお借りして、謹んで御礼申し上げる。〈7月下旬には予約販売開始します〉
さて上記「怪物生成」の本文チェック、本体の印刷製本、流通販売ルートの詳細決定、しおりやDMなどの基本のレイアウトもほぼ最終段階となった。ここで急ぐと思わぬちょんぼをするので、暫くクールダウンすることにし、Double Standard (日本壊滅)」を書き始めた。

実は、歴史時代小説を書くことと、哲理的随筆を書くこととは、読者の皆様は、同じだと思っておいでだろうが、随分と違う。小説家が、私的な随筆を書くのは、多少筆致を変えるか視点をずらして書くことで、自身の精神の均衡を保つために自由に書けるが、「哲理的随筆」は、哲学、宗教、自然科学、社会科学などの要素を纏め、社会事象を取り入れて書くので、頭の使い方も違ってくる。読者諸兄には、そんなことも頭の片隅に置いて読んで頂ければありがたい。
この哲理的随筆の副題を(日本壊滅)としたが、そのスピードが俄に早まったという危惧がある。ここでは、日本の現象面だけをざっと述べておこう。
日本の不幸は、戦後日本人が二度と立ち上がれないように、GHQの「先導教育」が大成功したことにより、76年経った現在も、自虐史観に固まった「教育」を唯々諾々と受け続けていることだ。これら「高等自虐教育」受けた人間達が、日本の指導者になってしまい、現在に至っている。日本人としての深い思想形成を何一つやってこなかったツケである。日本国憲法とその解釈にも起因している。
高齢者の80歳代から60歳代の日本人は、そろそろ気づきそうなものだが、未だに完全洗脳された人が多く、自覚していない。このままだと自覚する前に「脳内硬直」てしまう。 
宗教観や歴史観を正しく教わらなかった日本人は、考えるモノサシをもたない。「自分で考え、その行動は自分で責任を取る」という事が出来ない国民は、「みんなで渡れば怖くない」と刷り込まれると「一人で渡れ」と言われても、右往左往し立ち往生だ。それならば、思考停止した方が楽になれる!日本人の大部分の回路はそのようになってしまった。
政治をする側、偏向報道を流し続ける側にとっては、これほど楽な対象はない(対象とは「日本人」のことだ)。中国CCPか朝鮮の工作員かと見まがうほどの切り取り、切り貼りをしても、騒ぎにならないことを知っている。確信犯だ。

中国武漢由来のコロナ禍によって、PCR検査をせよ、やれ変異ウイルスだ、第何波だ、ワクチンを早く手配せよ、果ては「ゼロコロナ」などど日本中が狂乱しているが、これらは殆どがマスメディアの煽りと、利権と目先の銭に固執する政界・財界、あるいは専門家と言われる輩の我欲と無知によって起こっている。また国力を弱体化しようと企む意識的な者もいる。
その元凶の一つはマスメディアだが、それに対して無防備な日本人は哀れである。受信料を払いテレビにかじり付き、偏向新聞に大枚のお金を払って自ら精神的ストレスを招いている……。
扇情的なニュースを日常的に受けると、ストレスが慢性化、過剰化して何が正しいか考えられなくなる。これは脳の「全頭前皮質」のDIPFCが使えなくなってしまって「思考停止状態」になるからだ。日本国民が心理的な安定を失った。厳しい言葉で言うと「総白痴化」で自業自得だ。

コロナの影響で、隠されたいろんな事が露出された。世界の大きな事から、ごくごく些細なことまで、経済・金融、簡単に言えば、「銭」の流れと「利権」の流れを追っかけていくと、キーになる人物、人間関係、隠れた団体・組織がくっきりと浮かび上がる。「なんと、そういうことか」とわかる。
だがそれを知ることは覚悟がいる。「知った後、あなた自身はどういう『言挙げ』をして、意志決定するのかと問われるからだ」。今の大多数の日本人にそこまでの覚悟があるとは思えない。「ワクチン狂騒」を見てそう思う。
現在、緊急事態宣言が発令中だが、これといって私の日常は大きく変わらない。こんなことで変わっては何のために70年間生きてきたかその意味が無くなってしまう。
私は今、随分前にいい加減に読み飛ばした「法華経」と遊んでいる。遊んでいると言えば、不遜に聞こえるかも知れないが、「遊ぶ」いや、実は「遊ばれている」のだが、道元が、日蓮が、白隠が、宮沢賢治がどの部分に強く引かれたのか、何故、空海法華経を否定したのかと思考に遊んでいる。日蓮空海を徹底して嫌ったが、それはそもそも空海日蓮の目指す世界が違うからだ。日蓮はムキになりすぎてずれてしまった。但し私は、日蓮の「立正安国論」の先鋭な現状認識と、危機意識に、共感する一人だ。誤解しないで欲しい。
まあずれていると言えば、その日蓮の根本思想、法華経の異次元の空間を、本来広く知らしめなければならない立場の創価学会ひいては公明党の日本を売る親中思考「無教養」はどこから来るのか、首を傾げる。日蓮の教えと真逆な行動を取っている。Double Standard (日本壊滅)」の格好な反面教師となる。
それにしても「法華経」を漢訳、いや意訳創造した鳩摩羅什の人間的苦悩を、檀家仏教に堕ちた、今の僧侶達は何処まで知っているのだろうか。
                                                            2021年 6月16日  春吉省吾  


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祝!! 「怪物生成」~初音の裏殿・第一巻~ VOL.87

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●4月26日 新宿遠望・桜の若葉もいいね。
●5月4日 。中国CCPによって、いきなり契約出荷が破棄された「台湾パイナップル」。甘くて美味かった。意地の悪い中共の常套手段に負けず頑張って欲しい。
●4月29日 散歩道のスポット。
●4月29日 黄菖蒲  ●ラベンダー
●5月9日 日曜日の11時、下北沢駅の界隈、人出は驚くほど少ない。

●5月9日 東北沢の駅近く、歩道に咲き誇るバラ。勝手に撮影させて貰った。バラの香りで1日が豊かになる。

〈本文〉
「怪物生成」~初音の裏殿・第一巻~、5月6日脱稿いたしました。400字原稿用紙で、600枚です。昨日、原稿を音声変換で確認していましたが、満足の仕上がりです。今回から印字ソフトも従来のものから変更し、印字ミスを少なくしようと務めました。(要らざる印字ミスは筆者の痛恨事です)実際の書籍はB6判本文500ページになります。5月9日に高校の友人で同級の菅野さんに、アドバイスを頂くべく脱稿した原稿を送りました。
その間、作家春吉省吾から職種チェンジ。表紙デザイン、DTPデザイナー・オペレーター、PRリーフレットの作成、YouTubeの動画作成などのクリエーターに変身します。また見積もりを取って原稿を手配し、何冊作り、価格はいくらにするか、Kindle版(電子出版)も同時に販売するか、書籍流通を通すか、アマゾンと弊社が2本有する「春吉省吾ネットショップ」に限定するかなど出版経営の極めて現実的な作業も実施します。在庫の置き場所の手配もします。
一人で使い分け使いこなしをして何十人分を行います。これは私だけが出来る異能だと思っています。
同時に、第二巻も書き始めています。タイトルは決まっています。
【破天荒解】(はてんこうかい)というタイトルです。意味は「いままでだれも成し遂げえなかったことを実現すること。また型破りなこと」という熟語です。
この先、何巻も続きますが、本シリーズの特徴は「各巻読み切り」です。ですからどの巻から読んでもまごつかないようになっています。勿論、最初からお読み頂ければ尚結構です。

この歴史時代小説は、これまで日本の先輩諸作家の方々誰もが試みなかった画期的な執筆上の意図があります。まあ詳細な意図は作者の胸中に留めるとして、このシリーズでは
確たる自己を持ち、慈悲と勇気を備えた、正しい意志決定の出来る日本人」の一助になりたいという願いを込め執筆しています。
主人公の宇良守金吾(宇良守藩旗本六千石)は、逼塞感と無節操な我欲がはびこる天保末期から、明治初期の時代背景の中で、全知全能を尽くし、自ら作り上げた「宇良守軍団」を縦横に動かし領民一人一人とその仲間達の暮らしと幸せを守る為に、時に非常な策略で、敵対者や権力者、既得権益者に対して、常に先回りして行動します。その金吾の行動と戦略は具体的にかつ精緻に記述しました。経営者にとっても面白く学べる小説です。
旧来の幕末から維新の既存の歴史既成概念を打ち破り、歴史的事実認識を新たに読者に理解頂こうと、時代の深層を暴き、世界の中の日本、世界経済の中の日本、連綿と重なり合う血縁の歴史の中の日本と、今まで総合的に触れていなかった問題についても、小説の中で記述しています。  
偏向した歴史教科書や、従来の通り一遍の幕末明治維新を賢しらに賛美した小説とは明らかに違うはずです。
私のこの小説シリーズを読んだら、従来の幕末時代小説は何だったのだとお思いになるかも知れませんし、頭の固い方達は違和感を感ずるかも知れません。当然です。そのような小説はかつてなかったのですから。いずれにしてもこの小説を読んだ後は、あとに戻れないと思います。
とにかく、宇良守金吾、実にスカッとした超天才、しかも従来の「霞を食って生きている」ような主人公ではなく、経済・金融、政治的駆け引きも抜きん出て、戦略・戦術を使いこなし、人間の機微もわきまえている。こんな男がいたら、誰もが虜になってしまいます。書きながら、私、春吉も羨望することがままある……。
内容は順次、ブログ内で紹介していきますのでお楽しみに。発売は、7月下旬、8月上旬を予定しています。(新シリーズ発刊記念として「春吉省吾ネットショップ」から予約頂いた方には限定割引を予定しています。7月半ばに告知致します)

さて早いもので、私、春吉省吾は古稀から半年が過ぎようとしています。病気をして3年3ヶ月、お陰様で元気で生活しています。寧ろ60代よりも、元気かも知れません。と、気持ちは切れないようにしています。コロナの影響で(物事は全て前向きに考えることにしています)、外で深酒する事も無くなり、何となく入会していた「会」は全て退会したし「義理で云々」という煩わしさも一切なくなりました。
仕事柄、毎日12~14時間は机に座っているので、それ以外の時間は、とにかく身体を動かすことにしています。一日おきにジョギング・ウォーキングを混ぜ8千歩カウントし、途中立ち寄る公園では、刀や木刀を持たない居合のシャドー形稽古をしています。皆、不審がって遠巻きに通りすぎるから、絶対に「密」にはならず「離」そのものです。帰り道は食材の調達などで、スーパーに立ち寄ったり、馴染の和菓子屋に立ち寄ったりもします。その時によって、それらのコースは10セットぐらいあるのでマンネリにはならないですね。
他に週2回は、弓道の自由稽古をしていますが、東京都の緊急事態宣言で渋谷区の施設がまた利用できなくなりました。残念ながら弾力的できめ細かな施設利用がされていません。もっときめ細かなサービスをすべきで、これが出来なければ、スポーツ振興、区民福祉などは「画餅」です。
これは区長以下、区政能力とも関係があるかも知れません。渋谷区民として苦言を呈したい。
それにしても、東京都民はとんでもない自己顕示欲の強い、都民に害ばかりもたらす首長を選んでしまったものだ。都民の一人として慚愧に堪えません。
良守金吾のような指導者は、有史以来、日本には数えるほどしかおりませんが、「怪物生成」~初音の裏殿・第一巻~を楽しみ、憂さを晴らすだけでなく、主人公の宇良守金吾が本気で悩み、悲しみ、そして希望を持って行動するその生き方を通して「人間」の根源そのものに思いを馳せて頂きたいというのが、原作者の願いです。
                                                            2021年 5月10日  春吉省吾ⓒ
  

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当然と驚きと・次世代の若者達へ  VOL.86

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f:id:haruyoshi01:20210413214056j:plain今年楽しませて貰った「櫻たち」。3月23日から3月31日まで。事務所近隣と都内各所。
【本文】

●どう取り繕っても「新型コロナの蔓延」は中国共産党の責任だ。それを希薄にしようとしているのは誰が何の目的でそのようにしているのだろうか……。
中国武漢由来の新型コロナは、イギリスで変異し、それがヨーロッパに伝搬し、完全ロックダウンを強いられた国々が3月に入って増加している。またPCR検査をすり抜ける新たな変異ウイルスが見つかったというが、そもそも精度60%のPCR検査というモノサシも危なっかしいのに、変異ウイルスは何十種類と増殖中だ。「新型コロナ」は様々に変異する厄介なウイルスだという認識は当初から確定事実の一つであり、何を今さらあたふたするのか。万一罹患してしまったら自己免疫力で自然治癒するしか方策がないのだ。(自制しつつも自己免疫を付ける努力のみ)
オールドメディア(テレビ・新聞などのマスメディア)は、全ての日本人にPCR検査をせよと、不安と恐怖を煽り立てたが途端にトーンダウンしたのは何故だ。不完全な精度の検査をしてたまたま陽性になったものまで「感染」と見なされ「無症状感染者」と認定される。
「お前らはマッチポンプか?」「そうです、絶対責任を取らないマッチポンプ」なのだ。
無症状感染者」と判定された患者が、じっと家に閉じこもって、感染拡大を押さえるという現状の政策は、この先第四波、第五波と何処までも続く「悪夢の無限ループの罠」に陥る。
感染症法」の第二類(ジフテリア結核鳥インフルエンザなど)の現在の括りから、もう少し柔軟に「新型コロナ」の扱いを見直さないと、法律が医療崩壊を促進してしまう。
ヨーロッパ各国、そしてアメリカの毎日の新型コロナ感染者と死者数と、日本のそれらの桁が2桁も違う。インドなどとは3桁も違う。他国と横並びにする妥当性はない。
同じ事がワクチン騒動にも言える。
感染者の少ない日本では、初期患者に、重症化しないように「アビガン」などを投与をする事が有効と考えるが、厚生省は未だに認可しない。薬品業界の既得権益を侵したくないからだ。
そもそも感染者の分母が少ない日本で、次々に変異する新型コロナに「遺伝子ワクチン」を接種しても際だった効果があるとは思えない。私は塩野義製薬が試験中の「遺伝子組み換えワクチン」ならば考えるかもしれない。だが現状では「金臭いワクチン」、それも自己免疫疾患を引き起こしやすい遺伝子ワクチンと知ってしまった私は接種しない。しかしおかしな事がヨーロッパで起こった。4月上旬ヨーロッパ人権裁判所が、ワクチン強制は合法という判決を出した??? 
世界が狂ってきたぞ!!! 人権の意味を歪曲した「ワクチンパスポート」などの動きも危険だ。

 

●既に武漢由来の「新型コロナ」の対処法は、昨年の4月20日にアップした私の随筆「感覚を研ぎ澄ませて、新しい『視座』を考える……VOL.63」に全てが語られている。凡そ、一年前になるが、その思いは今確信に変わっている。その中の核になる数行はこうである。

実は今回の「新型コロナ」の一番恐ろしいことは、従来の思考と行動を根本から、機能不全にしてしまう厄介なものです。新型コロナがひとわたり落ち着いたあと、我々の生活は、根底から変わることを余儀なくされます。それは社会システムが変わることは勿論ですが、そこで生きる我々に「あなたはどのようにあなたの人生と向き合うのですか」と厳しく問われていることだと思っています。
その新しいシステムは、取り立てて奇抜な中にはありません。冷静に世界を観察し、自分の視座を定めることです。そしてそれは人を慈しみ、人倫日用の生き方の中からしか生まれません。吉村春明(秋の遠音の主人公)は最後まで第一線の「現場」で、自分自身と向き合いました。
作家春吉省吾は、その全てを「秋の遠音」の中に描いたつもりです。
社会は、常に「現場」の中でしか変えることは出来ません。コロナ医療の最前線で、危険と向き合い戦っている「現場」の医療関係者の方々に、最大の敬意を表して、この文を終えます。

何度も言うが緊急事態宣言のそもそもの骨子は医療崩壊をどうやって食い止めるかと言うことだった。ところが小池百合子都知事は重症者の病床数とそれに対する看護医療従事者の報酬を上げる事など全くせず、自粛自粛と騒ぎ、コロナ軽症者受入れに40億円かけて五輪警察官宿舎を改修したが一度も利用せず元の状態へこっそり戻したという。重症者用ベッド数の虚偽報告、ホテル隔離陽性者への医療措置拒否、その間、役立たずの自己PRコロナ自粛広告費が11億円。これらの資金を、日夜医療現場の第一線に詰めている医師・看護師達に配分したらどれだけ役立ったか……。「新型コロナをダシ」にして、自己のポジショニングを有利にしようとする軽薄さといやらしさ。都民の税金を悪用する小池百合子知事は万死に値する。

 

●35数年前、香港から中国との「深圳」国境を眺めても農地が広がるだけであった。しかし今、HUAWEIの大施設がある。景色は一変した。また澳門から入国して、珠海の工場視察をした。一台の宇部興産製の大型プラスチック射出成形機の周りに何百人もの女子工員達が、出てくる部品を待って、ぼーっと並んでいた姿が焼き付いている。
凡そ2年半ほど直接間接に香港と関わった私だが、それらをこの目で見てきた私にとって、現在の中国共産党の動きを全く予測できなかった。こんなヤクザな国家になろうとは想像もしなかった。当時から鄧小平の小ずるさは、天安門事件の前から香港の人々や、英国人も言っていたが、現在のような世界中に害をまき散らす中国共産党の独裁を予見した者はいなかったはずだ。
化け物の様な集団にしてしまったのは、アメリカの民主党政権であり、田中派を中心とした日本の親中派議員(公明党も含む)、日本経団連の大企業である。
日本の対中国ODA(政府開発援助)援助は、改革開放政策が始まった1979年以降、円借款、無償資金協力、技術協力を約40年間で計3兆6500億円余り拠出した。道路を含むインフラ整備などを通じて中国の近代化を支えてきた。「北京空港」などは、殆ど日本の資金で完成したような施設だ。

 

●1989年、北京で民主化を求める多数の一般市民を武力で弾圧虐殺した「六四天安門事件」が起こる。世界中の中国バッシングの中、宮澤喜一内閣は日本国内の反対を押し切って1992年(平成4年)10月に天皇皇后両陛下の訪中を強行した。中共天皇皇后の訪中を免罪符にして、蘇生した。反社モンスターにしてしまったのはそこからだった。
その間、中国が急速な経済発展を遂げ対中ODAを疑問視する声も上がったが、そのたびに、親中議員、経団連の圧力で2007年まで供与が続いた。その3年後の2010年、中国は国内総生産(GDP)で日本を抜き、米国に次ぐ世界第2位の経済大国にのし上がった。「泥棒に追銭」とはこの事だ。
ODAによって見返りを追求した経世会(田中角栄の一派)や経団連創価学会などは、目先の利益・利権に目が眩み、矜持を失い、いまや日本国民を侵略の危機に追い込んでいる。
私の知る数名の社長達は、中国に進出したが全て失って撤退している。「損切り」できない指導者・経営者は、三流以下であり、日本の大企業のトップや国家的意志決定をする政府与党のリーダーとしての立場にあれば、「売国奴」として将来歴史の汚点となる。

 

●思えば、1972年(昭和47年)9月、日中国交正常化を果たすべく、訪中した田中角栄首相は毛沢東周恩来と面会した。外相は大平正芳氏であった。
その際、周恩来から記念に一枚の色紙を贈呈された。色紙には「言必信行必果」(その人は必ず言葉を守り、必ず結果を出す)と書かれてあった。
喜色満面の田中首相とその色紙の写真が新聞に掲載された。
ところが、それを見た陽明学者の安岡正篤氏(戦後の宰相達が師と仰いだ黒幕。最後の愛人は「占いおばさん」の細木数子さん)は、我が国の宰相とその取り巻きの無教養ぶりを嘆くとともに、中共指導部のしたたかさを指摘したという。
論語のそのあとの言葉は、「硜硜然小人哉」と続く。意味は、「だがそれだけの人なら、人としての器は小さい」。周恩来恐るべしである。習近平は「毛沢東を超えようとするピエロのような兇状持ち」のようでわかりやすいが、周恩来は「羊の皮を被った狼」だ。この先、周恩来のような天才指導者が出現すれば、日本は根こそぎ中国の属国になってしまう可能性がある。

 

●だが安岡氏のように日本の指導者の無教養ぶりを嘆く前に、私は問いたい。江戸期以来、明治、大正、昭和、平成、令和と中国研究者・学者(所謂、漢学者)の殆ど全ては、論語孟子陽明学のエキスをもって、中国とはそういう国だと日本人に啓蒙してきたではないか。しかしその認識は根本で間違っていた。中国人の本当の倫理観はそんなところにはない「はじめに物ありき」なのだ。
孔子孟子は中国において「ルサンチマン」としての思想であって、大衆には普及しなかった。
権力者はその一部を朱子学の厳しい身分階級制度に作り替えたが、中国人民の本質は現実の「実」優先の権力主義だ。私は、数十年前に加地伸行先生の著作を読んで愕然としたことを覚えている。まあ、逆説的に言うと、日本には教養としての上澄みだけが移入され、以来400年以上、至誠・礼節・仁愛の啓蒙書として利用されたのは、幸いなるかなである。「論語孟子」は日本の教養書としてある。その裏側の中国人の本質を知るに至らず今に至っている。孔子以前の「原儒教」の恐ろしさ、日本との倫理観の違い、残虐さを前述の漢学者達は黙殺した。
そうでなければ、中国共産党の戦略の一環として「孔子学院」の真の目的を知らないで誘致した日本の大学当局は余程の「馬○」である。早稲田よ立命館よ目を覚ませ!! 特に情けないのは、中国人よりも漢字の成り立ちを知る世界の漢学者、白川静先生の「立命館」が、中国共産党のトラップに填まっていることだ。30年前の中国と、現在は全く変質している。(孔子学院は、スパイ養成・情報収集学校・工作学校だ。前米国防長官ポンペオ氏が徹底排除したのは、その故である)

 

●日本の隣国に「反日国家」が存在するのは実に厄介だ。戦後75年以上経ち、生まれたときから徹底して「日帝」「反日」と教育された国民と、この先仲良くなれるだろうか?
これら反日国家の指導者の殆どは戦後生まれとなった現在、自分たちの政権に都合が悪くなると、日本叩きを公然とする。何十回と煮え湯を飲まされたことをよもや忘れてはいまい。
更に厄介なことに、日本のオールドメディアの中に多くの「反日」分子がいる。南京大虐殺や、慰安婦(「従軍」慰安婦ではない)の事象を過大に歪曲偽装し報道するマッチポンプのような輩がいるのだから手が付けられない。これも、戦後75年GHQに洗脳教育され、ソ連北朝鮮などからやってきたスパイの巧妙な手口に乗せられ今に至っている。日本は隙だらけなのだ。
当人達は気がついていないが、現在60代、70代、80代の老人層の多くは、完全に洗脳されている。それに薄々気づいても、今さら宗旨替えする勇気も努力も放棄している。深く考えることをせずに、日本を駄目にしてしまった。どうか今からでもいいから、頭の掃除をして貰いたい。しかし「NHKを見なかったらどうやって生きていくのだ」とのたまう方々には無理かな……。

 

中共に支配されてしまった14億の民は、あらゆる行動が徹底的に監視され、少しでも反抗の兆しを見せようものなら抹殺される。人権無視の法律を勝手に作ってしまうような指導者達は、その地位を利用し蓄財に走った。上海閥江沢民一派の隠し財産を習近平が収奪しようとして、香港人権問題が起こったという見方も出来る。もともと中国領土でなかったチベットウイグル、モンゴルに住む少数民族の大虐殺、人権無視の弾圧は、地域に眠るレアメタルや新疆綿の生産を独占しようとする物欲と利権もその根っこにある。
イギリスBBCは、数十万人のウイグル族の強制労働、収容所での性的暴行、強制不妊手術などを報道した。中国の新疆ウイグル自治区の人権問題をめぐって、欧米各国は歩調を合わせる形で自治区の当局者らに制裁を科した。さらに、アメリカやイギリスなど5か国の外相は、現地で人権侵害が行われていることを裏付ける「圧倒的な証拠」があるとする共同声明を発表し、一致して中国に圧力をかける姿勢を鮮明にした。情けないのは、田中派の利権を引き継いだ二階幹事長や、創価学会に従属する公明党などの親中議員、中国と取引をしている有名企業だ。ユニクロ無印良品、アシックスなどは目先利益の本音が見える。ソフトバンク楽天も同じ穴の狢だ。
前2社の製品は利用していないが、アシックスは私の愛用品だ。創業者の鬼塚喜八郎氏は私が参加していた経営勉強会の設立発起人の一人だった。生きていたらどんな決断をされただろう。
何しろ、中国とは日本全体で一日480億円の取引がある。厳しい国際世論の中で、日本の経営者達はどう舵取りをしていくのか。30年前の天安門事件から現在まで、中国の動きを精査すれば、どう動けばいいか判る。政経分離を標榜する現在の中共との戦略では、決して上手く行くことはない。この中途半端さが、同盟国アメリカとの関係も危機に陥れる。

 

アメリカの過激左傾化に歯止めが効かなくなってしまった。全米を覆う、オールドメディアの左傾化、というよりも目を覆いたくなるような全体主義的活動を誰が予測しただろう。
30数年前、レポーターが身体を張り、天安門事件の悲惨さを世界に伝えたテッド・ターナー創業のCNNは、当時輝いて見えた。しかし今や偏向報道と腐敗を自ら率先するプロパガンダになりはてた。そんなことになろうとは、私だけでなく誰が予想したであろう。
組織は時とともに劣化する。強い企業理念が薄れ劣化していく。実に素晴らしい反面教師だ。
同時に、ビックテックなど急激に成り上がった経営者の思想は薄い。だから偶然に富を得たことで、覇権に目が眩んだ。その富は何処に廻ったか。多くは再投資でウォール街に流れ、金融経済を膨脹させる一因になった。現状の社会を変革しようというそれ自身のお題目は正しいが、実際は破壊と混乱を助長させるBLMやアンティファに資金が流れ、無秩序の全体主義を助長している。彼等はその危険性とエゴに気づかない。
グローバリズムという言葉の意味をはき違えると、社会を傷だらけにし、分断し多くの中間層の発言力を奪い、税負担を増やすことになる。世界は今、そのような道に突き進んでいる。
この20数年日本は、世界で唯一マイナス成長の国である。財務省主導の経済政策を実施すれば、益々貧困国になってしまう。今こそ経済と国家そして政治が緊密に結び合わなければならないのだが、「グローバリズム」という幻影の下に、日本はその波に呑み込まれ続けている。馬鹿な話だ。

 

●アップルの創業者、スティーブ・ジョブズは禅に傾倒した経営者として有名だ。曹洞宗の乙川弘文禅僧に影響を受け、その製品に「ミニマリズム」の精神を活かし、いわば水墨画の様に禅の「省く精神」により製品ラインナップを絞って、大成功を収めたと言うことになっている。しかしマスコミが作り上げた成功譚をそのまま鵜呑みにしてはいけない。
20年以上使い続けた日本最初期のパワーマックユーザーの一人として言わせて頂ければ、ジョブズはシステムソフトが限界に達した時、商売の道義を忘れ、そのツケを全てユーザーに支払わせた。従来のシステムソフトが使えなくなった。当時業務デザインに利用できるパソコンは、アップルコンピュータが寡占状況で、利用されるアドビフォントもとてつもなく高価であった。そのアップル創業者のジョブズの精神構造は、決して禅のそれではなく、実に浅いものだと思っている。禅とミニマニズムは別物であり、禅の思想をそんなに安っぽく見てはいけない。
アップルコンピュータのこの経緯は、現在誰も語らないが、ビジネスとして一番大事な「顧客」への「愛」と「感謝」を切り捨てた。ジョブズが「禅の精神」を実践したとはおこがましい。
寡占状態にしておいて、自社の企業の利益をごり押しするアップルのこの仕業は、皆さんどこかで見聞きしていませんか。そうです。競争相手を買収し妨害し、市場シェアを確保して顧客を囲い込んだとみるや、自社にとって都合のいいエゴを押しつける。マイクロソフト、アマゾン然り、GoogleTwitterYouTubeなど全て同じ手法だ。

 

中共アメリカの間でふらふらと漂う日本。コロナ禍以降、日本全体が不気味な言論統制に置かれたような気がする。日本の再台頭を恐れた進駐軍の政策は、敗戦後75年、未だ我々日本人を縛っている。平和憲法はじめ教育制度によって、日本人が日本人としての誇りを持てない国になり果てた。マッカーサー進駐軍政策は、この75年間の時を経て実に素晴らしい成果をあげた。何しろ自国を自力で守れない「平和国家」にしてしまったのだ。
戦後経済活動にひたすら邁進した日本は「ジャパンアズナンバーワン」などとおだてられ、アメリカを脅かす存在になるや強烈な規制を喰らい、挙げ句、その技術は中国や韓国に盗まれ、半導体やITネットワーク開発にとどめを刺された。あくせ働いたその結果、「日本発展の知的・技術的資産」をズタズタにされ、「我々は何のために働き、頑張ったのか」という空しさだけが残る。 
ひとえに日本的哲理・教育を徹底的に軽んじた結果だ。
本音と建て前がこれだけ乖離し、利権が横行していても、正しい「言挙げ」言論を封殺、無視している日本型「ダブルスタンダード」がこのまま続くのか。そうだとしたら「日本型社会主義」とは何と卑怯な息苦しい体制なのか。私のブログVOL.83で論述したが、日本はオールドメディア主導の消極的全体主義という定義は正しい。しかしそれが正しければ日本は滅びる。
果たしてプロパガンダの罠に落ちつつある日本人は、自分の頭でどのように考えたらいいだろうか……。だが「狂ったモノサシ」を基にした情報を毎日何十回何百回と、見聞きさせられている多くの日本人は、自分の頭で考えられなくなっている。

 

ナチスドイツの天才的宣伝大臣のヨーゼフ・ゲッベルスはこう言った。
プロパガンダの秘訣とは、狙った人物を、本人がそれとはまったく気づかぬようにして、プロパガンダの理念にたっぷりと浸らせることである。いうまでもなくプロパガンダには目的がある。しかしこの目的は抜け目なく覆い隠されていなければならない。その目的を達成すべき相手が、それとはまったく気づかないほどに」
ソ連軍によるベルリン包囲網が狭まる中、ゲッベルス首相官邸の中庭で自殺した。彼の精神構造で留意しなければならないのは、彼自身、プロパガンダ行為を「イカサマ」とは思っていなかった節がある。それか怖い。
中共の徹底した反社的無謀は見える。利権やハニートラップで犯されたアメリカ左派勢力の過激さ堕落も見える。日本のNHK、朝日、毎日、共同通信などのプロパガンダの「幼稚性」も見える。 しかし、その背後で「見えないもの」が確かに蠢いている。いままで陰謀論と言われ否定されていた「陰謀」が実は本当に存在しているという断片が散見される様になった。それらピースを集めると、果たして……。
既に古稀を過ぎた私にはこうして駄文を綴るしか方途はないが、それでも拙文を真剣に読んでくれる日本の若者達の英智を堅く信じている。                                    2021.4.13  ⓒ春吉省吾

追伸 現在「怪物生成」~秋の遠音・第一巻~の最後の部分を執筆しています。主人公宇良守金吾の大活躍は冊子でどうぞご堪能ください。発刊は7月中には……と思っていますが、多少遅れるかも知れません。ノーク出版ネットショップから特別価格で販売の予定です。アマゾンにも限定出荷しますが、一般書店売りは予定しておりません。またアマゾンKindle版も予定しております。

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「秋の遠音」読者からの感想と春吉省吾の近況  VOL.85

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f:id:haruyoshi01:20210322102809j:plain琉球王朝祭り・沖縄観光協会提供●「四つ竹」琉球古典舞踊・沖縄県提供●健気に早咲き・2021.3.18●健気に早咲き2・2021.3.18●2021.3.18井の頭通り、富ヶ谷交差点。それなりの交通量です。●2021.3.18山手通り代々木八幡前。結構込んでいますね。しっかり経済活動しないとね。

北海道のハンドルネーム「平八」(という名前ならプログに掲載して良いという許可を頂きました)様から、拙著「秋の遠音」の読後感をお寄せ頂きました。ご紹介させて頂きます。

【読後感】
春吉省吾様 本日、上中下巻読了です。 
まるで自分が吉村土肥助(春明)になり、同時代を生きているような感覚におそわれました。 
これまでは歴史というものを物語として、過去にあったこととして出来事の大小をつなぎ合わせて なんとか整合性あるように統合しようと努めておりましたが、所詮、TVドラマ仕立てのモザイクのようなもので、まったく活きた物語にはなっておりませんでした。 
本書を読ませていただいてそれがわかりました。胸騒ぎを覚える同時代の人々の生きる世界が一気に腹の中に入ってきました。自分自身が 歩いて三池、京都、江戸、下手渡を行ったり来たりしておりました。 
このような小説?があるんだということにも深く感銘を受けました次第です。ありがとうございました。 2度3度は引き続き読み直して、読了感をまとめるつもりです。 
そして、私の友人たちにも勧めて行こうと思ってます。 
なお、読んでいる時に私なりに「おやっ」と気づいた文字のカ所がいくつかございましたので浅学を省みず、別表によりみて頂きたく送信させていただきます。非礼をお詫びします。ご容赦下さい。    
【私の返信】
この度は、読了頂きましてありがとうございました。そして、ご丁寧な感想と、訂正箇所をご指摘頂きまして重ねて御礼申し上げます。謹んで訂正をさせて頂きます。
こそばゆいほどお褒め頂いた読後感想、嬉しく拝見いたしました。出来ますればどうか私のブログにご紹介させて頂ければ有りがたく存じます。御許可をお願いいたします。
誤字・脱字が多く、忸怩たる思いです。言い訳になりますが、60歳になって実業を離れ、執筆作業に取りかかりましたが、出版に関するあらゆる作業、取材、資料収集、執筆、印字・割り付け、表紙デザインの制作、校正、印刷製本所への発注、保管作業、流通手配、リーフレットの作成、動画の作成、HPの制作、ネットショップの管理と、受発注の実作業、アマゾンKindleへの変換作業など、全て独りでこなしています。おそらく世界でそこまでやっている作家兼出版編集者は、私だけだろうと自負を持っております。しかしやはり「校正と校閲」はどうしても齟齬をきたしてしまいます。個人の限界でしょうか。改訂版やアマゾンKINDLE版では、読者の皆様のアドバイスを得て、完全な作品にしたいと思っておりますので、何卒ご容赦頂きたくお願い申し上げます。作家としては誠に勝手な言い訳ですが……。
世間が騒がしく、汲汲としております。○○(「平八」)様には何とぞお元気で、益々の御活躍をお祈り申し上げ、御礼とお願いにかえさせて頂きます。春吉省吾

 

【私の返信に対して、ハンドルネーム「平八」様より】
丁重なるご返事をいただき恐縮です。読後感想の件、とりあえず書き込ませていただいたもので、至らないものかと存じます。読後、とても一言では言い表せないものが胸・腹にしまわれており、これを表すには、まだ時間がかかりそうです。
ただ、読後直後の感想はありのままです。よろしければお使い下さい。名前はできれば、いわばハンドルネームで「平八」?とかでお願い致したいのです。
60になってからの執筆作業、そして、また膨大な作業に驚嘆します。
拝見いたしますと、おおよそ、文字変換の時に、似たような「音」の文字になっているようで、起きやすいことかと推察いたしておりました。校正と校閲だけは、岡目八目で他人の目の方が発見しやすい法則があるのでしょうね。そのうち、春吉様の後姿を拝見していて、その学びを求める若い人たちが現れるような気がいたしております。勝手な想像ですが。
最近、自分の身の回りで、注目すべき書籍と出会うことが随所で起きております。新地平に目覚める老若男女の機会起こしに益々のご活躍を御祈念申し上げます。
貴書との出会いに感謝して。

 

【「Amazon カスタマー」様より】2021年3月19日に日本でレビュー済みAmazonで購入
★★★★★5つ星のうち5.0 
幕末下級藩士の目で描かれた日本の転換点が見える 
幕末の地方の藩の大名からその藩士、税を支える農民、商人、そして国際化の大波に揺さぶられる政府、国の要人たちの議論、農民、江戸の民衆の生きざままで描かれており、とても身近に感じ取れる世界です。
一度、若い時、住んだことのある場所での生活の記憶が小説の中で呼び起されて、どの場面でも自然とつながります。
ここで自分ならどうする?というリアルな生き方の選択を想いつつ読み切りました。歴史への視点の勉強にもなります。
【春吉から】
そのような視点で、お読みいただきまして誠にありがとうございました、今後も鋭意努力いたします。

【春吉の近況】
春彼岸も過ぎ、櫻満開のこの時期は、花粉症で大変です。もう30年近くアレルギーの薬を飲んでいますが、効き目なしですね。コロナ禍でなくてもこの時期は、マスクをして外出していましたから違和感はないのですが、慣れない方は大変でしょうね。
現在「怪物生成」~初音の裏殿~の大詰めで、琉球(沖縄)を舞台に宇良守軍団の活躍を執筆中です。
1609年の薩摩藩琉球侵攻によって、琉球は薩摩の支配下に置かれましたが、その一方、国交上は支那朝貢冊封関係を続けるなど琉球(沖縄)は手強いです。名前も全て幼名を持ち、貴族は領地が変わると姓も変わります。親支那派と親大和(薩摩)派に分かれ、党争も身分制度と関わって複雑です。この小説では、わかりやすくすることを第一にし、沖縄語の表記はしないことにしました。()書きで翻訳しなければならず二重の手間になりますので……。

プロの物書きとして、貴重な時間とお金を支払って頂いた以上「なるほど」と納得して頂かなければなりません。そのため大きな筋立、細かなこだわりまで、様々な「仕込み」をしています。
「そうだろうな」「そうだな……」「そんなことが……」というのが多ければ多いほどその物語に厚みが出ます。例えば私の作品・歴史時代小説四季四部作に「春のみなも」があります。その中には誰も気がつかない細かな「仕込み」を何カ所も埋め込んであります。読者の殆どはスルーして読み飛ばしてしまうはずです。それは物書きにとってささやかな秘め事で、ずっと墓場まで持っていくことになります。
「最後までバレるなよ」「よっしゃ、誰も未だ気がつかない」というストイックな感覚を持たないと、長編の物語を作り出していく作家活動などやってられません。書き進めている最中に、新しい事実が判明した時や(当然書き直しです)、展開に行き詰まって精神状態がボロボロになった時など、本当に孤独です。そんな時「絶対に見つからない仕込み」という密かな企みをする事は、私にとってショックアブソーバーであり特権です。
有名売れっ子になると、編集者が全て資料を集め、スタッフが関連書籍を買い漁って抜き書きしたり、果ては自分で書かない作家(誰とは言いません)もいます。そんな物書きに成り下がらないように、しっかり自力で考え、物語の筋立てと創意に努めます。それは同時に、読者に楽しんで貰うだけでなく、読者との知的バトルという側面もあります。
                       2021/03/22    ⓒ春吉省吾 


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「怪物生成」~初音の裏殿~  VOL.84

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●「怪物生成」~初音の裏殿・第一巻~、イメージ・春吉省吾作
●新吉原「三浦屋」風俗絵
●長崎図絵
●「怪物生成」~初音の裏殿・第一巻~、イメージ・春吉省吾作
那覇首里城

【本文】

●令和3年3月も半ばになった。東京では早くも櫻開花宣言がでた。
武漢研究所由来の「コロナウイルス禍」を契機に、社会的な様々な雑事を全ておことわりした。
いい加減なオールドメディアが流すニュースも見なくなり、時間も増えた。但、ふるさとの母の機嫌伺いや友人達と会食に出かけようとする度に「東京都にお住まいの方はご遠慮ください」と「緊急事態宣言」とやらが出されてしまう。強行してもいいが、私に関わった方々に迷惑をかけるので、遠慮している日々が続いている。
まあその間、凡そl年2ヶ月程、あまり知られていない名著・古典を探して読みまくった。今も読んでいる。ちなみに、ここ10年、週刊誌、月刊誌などは殆ど買わない。 ○○文学賞などにも興味は無い。文芸雑誌や、新刊小説なども一切買わない。ただ、一度だけ昨年の7月「香港国家安全維持法」の特集の時にNEWS WEEKを購入したが、ブログで検証する以上の事は書かれていなかった。やっぱり雑誌も新聞も不要と再認識した。
●この1年2ヶ月、洗顔し・歯磨き・入浴、散歩・買い物、食事の支度とあとかたづけ、ウオーキング・ジョギング・武道の稽古(今はコロナ禍で中止)、 24インチ画面に向かっての執筆作業、ネット検索、事務所の掃除以外の殆どの時間は本を離さない。KindleOasisという機器で、一人で食事の時(妻との食事の時は読書はしませんよ)も、寝る瞬間まで「文字」を読んでいる。  Kindleは月980円を出すと、Kindleアンリミテッド会員となって指定の本はいつでも10冊までストックしておくことが出来る。指定の本であれば何冊でも読めるというわけだ。
◆拙著「永別了香港」5巻「冬の櫻」改訂新版全4巻「『詩集』秘やかな出航」はいずれもKindleアンリミテッド本である。是非ご利用を。読みごたえありますよ!!
●机の周囲には、執筆のための、あるいは執筆予定ごとの、資料と文献書を積み上げてある。
私の場合書棚に入れるよりもこの方が性に合っている。それでも「あれ、あの資料は」と探すのだが……。この直近のl年2ヶ月は「初音の裏殿シリーズ」と「Double Standard」執筆の裾野を増やすために、人生70年の中で、最も多く「書」を読んだと思う。加齢によって記憶力は間違いなく劣化するが、面白いことに「智を錬る」という意味からすると、それは決して劣化しない。忘れても大脳のどこかに引っかかっていたものが、私の「智慧」になると割り切った。
私製座右の銘「晩成亦佳哉」 (普通より遅れてできあがることもまた佳きかな)である。

 

●さて「怪物生成」~初音の裏殿・第一巻~は 3月14日現在、四百字原稿用紙で、 420枚書き進めることが出来た。あと90枚ぐらいで第一巻は脱稿となる予定だ。
楽しく読んで貰えるが、かといって読者には迎合せずに、壮大なスケールと精緻な描写で、臨場感を心から楽しんで頂ける作品に仕上がるだろう。
物語は主人公29歳の時、薄暮の長崎・大徳寺の境内で賊に襲われるところから始まる。
第一巻の「怪物生成」では、時間を遡り、主人公宇良守金吾の生い立ちから、18歳までが描かれる。 既に金吾の天才の片鱗は、随所に顕れている。それらを丹念に、余すところなく描いた。 
ここに登場する多くの人物は、実際の歴史に名を残した者達である。彼等と宇良守金吾とその集団(私の作り出した史上最強の軍団)の存続をかけた智のバトルが展開される。
歴史の時間と場所は少しも違えず、その時空間の中の「物語」である。
●第一巻の「怪物生成」には多くの人物が登場するが、読者はいちいち覚える必要は無い。いずれ第二巻「破天荒解」以降で、彼等は、味方として、時には敵対者として主人公金吾とより深く関わってくる。
この物語の真骨頂は、金吾が「血」の宿命を受け止め、跳ね返し、更にはどう利用していくかという面白さである。広大な幕末歴史フィールドで、異能の主人公金吾の活躍を存分に楽しんで貰えるよう執筆している。面白くないはずがない。
●物語のシーンは多岐にわたる。
山本町にある宇良守藩旗本六千石の江戸屋敷、そして同い年で幼なじみ、後の小栗忠順の屋敷のある御茶ノ水、その敷地内には「見山楼」という安積艮斎が主宰する私塾がある。その私塾での不思議なやりとりの様子も面白い。
17歳で金吾は新吉原の「三浦屋」に登楼する。その経緯も変わっているし、文字を追いかけるだけで息遣いが感じられる描写もある。
男になった金吾は怒濤の活躍を始める。
薩摩屋敷に掛け合い、家老調所笑左衛門、藩主島津斉興、嫡男島津斉彬とのやりとりから新しい道が開ける。京では、雛祭りの日に禁裏に潜入し目的を完遂する。禁裏の精緻な描写は本邦初と自負している。
その先章を重ねるごとに緊迫の描写が続く。大坂、「菊水丸」での瀬戸内航行、宇良守藩の領内に入り長崎、長崎は丸山へ。
そして「菊水丸」で琉球へ。薩摩以外は原則渡航禁止なのだが、果たして金吾はどのような手を使って琉球渡航を果たしたのか、それは本編をお楽しみに。
琉球王との出会い、王女との出会いなど様々な体験から、多くの課題も見えてきた。嵐の中、ようやく国元に戻った金吾は、再び長崎へ。

 

●というわけで「怪物生成」~初音の裏殿・第一巻~の発売予定は、今年の6月末か7月の中旬を予定している。しっかり校正しないと……。
共通のタイトルである~初音の裏殿~の由来は、第三巻にならないと判らない。それは未だ作者の頭の中にのみ存在する。
                         2021/03/15  ⓒ春吉省吾

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