春吉省吾のブログ

物書き・春吉省吾のブログです。マスメディアに抗い、大手出版社のダブスタに辟易して一人出版社を営んでいます。おそらく、いや、世界で最もユニークな出版社だと自負しています。

「怪物生成」~初音の裏殿~  VOL.84

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●「怪物生成」~初音の裏殿・第一巻~、イメージ・春吉省吾作
●新吉原「三浦屋」風俗絵
●長崎図絵
●「怪物生成」~初音の裏殿・第一巻~、イメージ・春吉省吾作
那覇首里城

【本文】

●令和3年3月も半ばになった。東京では早くも櫻開花宣言がでた。
武漢研究所由来の「コロナウイルス禍」を契機に、社会的な様々な雑事を全ておことわりした。
いい加減なオールドメディアが流すニュースも見なくなり、時間も増えた。但、ふるさとの母の機嫌伺いや友人達と会食に出かけようとする度に「東京都にお住まいの方はご遠慮ください」と「緊急事態宣言」とやらが出されてしまう。強行してもいいが、私に関わった方々に迷惑をかけるので、遠慮している日々が続いている。
まあその間、凡そl年2ヶ月程、あまり知られていない名著・古典を探して読みまくった。今も読んでいる。ちなみに、ここ10年、週刊誌、月刊誌などは殆ど買わない。 ○○文学賞などにも興味は無い。文芸雑誌や、新刊小説なども一切買わない。ただ、一度だけ昨年の7月「香港国家安全維持法」の特集の時にNEWS WEEKを購入したが、ブログで検証する以上の事は書かれていなかった。やっぱり雑誌も新聞も不要と再認識した。
●この1年2ヶ月、洗顔し・歯磨き・入浴、散歩・買い物、食事の支度とあとかたづけ、ウオーキング・ジョギング・武道の稽古(今はコロナ禍で中止)、 24インチ画面に向かっての執筆作業、ネット検索、事務所の掃除以外の殆どの時間は本を離さない。KindleOasisという機器で、一人で食事の時(妻との食事の時は読書はしませんよ)も、寝る瞬間まで「文字」を読んでいる。  Kindleは月980円を出すと、Kindleアンリミテッド会員となって指定の本はいつでも10冊までストックしておくことが出来る。指定の本であれば何冊でも読めるというわけだ。
◆拙著「永別了香港」5巻「冬の櫻」改訂新版全4巻「『詩集』秘やかな出航」はいずれもKindleアンリミテッド本である。是非ご利用を。読みごたえありますよ!!
●机の周囲には、執筆のための、あるいは執筆予定ごとの、資料と文献書を積み上げてある。
私の場合書棚に入れるよりもこの方が性に合っている。それでも「あれ、あの資料は」と探すのだが……。この直近のl年2ヶ月は「初音の裏殿シリーズ」と「Double Standard」執筆の裾野を増やすために、人生70年の中で、最も多く「書」を読んだと思う。加齢によって記憶力は間違いなく劣化するが、面白いことに「智を錬る」という意味からすると、それは決して劣化しない。忘れても大脳のどこかに引っかかっていたものが、私の「智慧」になると割り切った。
私製座右の銘「晩成亦佳哉」 (普通より遅れてできあがることもまた佳きかな)である。

 

●さて「怪物生成」~初音の裏殿・第一巻~は 3月14日現在、四百字原稿用紙で、 420枚書き進めることが出来た。あと90枚ぐらいで第一巻は脱稿となる予定だ。
楽しく読んで貰えるが、かといって読者には迎合せずに、壮大なスケールと精緻な描写で、臨場感を心から楽しんで頂ける作品に仕上がるだろう。
物語は主人公29歳の時、薄暮の長崎・大徳寺の境内で賊に襲われるところから始まる。
第一巻の「怪物生成」では、時間を遡り、主人公宇良守金吾の生い立ちから、18歳までが描かれる。 既に金吾の天才の片鱗は、随所に顕れている。それらを丹念に、余すところなく描いた。 
ここに登場する多くの人物は、実際の歴史に名を残した者達である。彼等と宇良守金吾とその集団(私の作り出した史上最強の軍団)の存続をかけた智のバトルが展開される。
歴史の時間と場所は少しも違えず、その時空間の中の「物語」である。
●第一巻の「怪物生成」には多くの人物が登場するが、読者はいちいち覚える必要は無い。いずれ第二巻「破天荒解」以降で、彼等は、味方として、時には敵対者として主人公金吾とより深く関わってくる。
この物語の真骨頂は、金吾が「血」の宿命を受け止め、跳ね返し、更にはどう利用していくかという面白さである。広大な幕末歴史フィールドで、異能の主人公金吾の活躍を存分に楽しんで貰えるよう執筆している。面白くないはずがない。
●物語のシーンは多岐にわたる。
山本町にある宇良守藩旗本六千石の江戸屋敷、そして同い年で幼なじみ、後の小栗忠順の屋敷のある御茶ノ水、その敷地内には「見山楼」という安積艮斎が主宰する私塾がある。その私塾での不思議なやりとりの様子も面白い。
17歳で金吾は新吉原の「三浦屋」に登楼する。その経緯も変わっているし、文字を追いかけるだけで息遣いが感じられる描写もある。
男になった金吾は怒濤の活躍を始める。
薩摩屋敷に掛け合い、家老調所笑左衛門、藩主島津斉興、嫡男島津斉彬とのやりとりから新しい道が開ける。京では、雛祭りの日に禁裏に潜入し目的を完遂する。禁裏の精緻な描写は本邦初と自負している。
その先章を重ねるごとに緊迫の描写が続く。大坂、「菊水丸」での瀬戸内航行、宇良守藩の領内に入り長崎、長崎は丸山へ。
そして「菊水丸」で琉球へ。薩摩以外は原則渡航禁止なのだが、果たして金吾はどのような手を使って琉球渡航を果たしたのか、それは本編をお楽しみに。
琉球王との出会い、王女との出会いなど様々な体験から、多くの課題も見えてきた。嵐の中、ようやく国元に戻った金吾は、再び長崎へ。

 

●というわけで「怪物生成」~初音の裏殿・第一巻~の発売予定は、今年の6月末か7月の中旬を予定している。しっかり校正しないと……。
共通のタイトルである~初音の裏殿~の由来は、第三巻にならないと判らない。それは未だ作者の頭の中にのみ存在する。
                         2021/03/15  ⓒ春吉省吾

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