春吉省吾のブログ

物書き・春吉省吾のブログです。マスメディアに抗い、大手出版社のダブスタに辟易して一人出版社を営んでいます。おそらく、いや、世界で最もユニークな出版社だと自負しています。

「春吉省吾チャンネル」に「怪物生成」動画配信VOL.90

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●「怪物生成」動画イメージ。
●メージ、琉球美人(おそらく貴族)。
この先も、様々な女性がヒロインとして登場しますが、第一巻で登場する「真麻刈金」(秋月)は、実在した尚灝王の第十王女がモデルになっています。

〈本文〉

7月6日にYouTubeの「春吉省吾チャンネル」「怪物生成」~初音の裏殿・第一巻~のイメージ動画を配信しました。どうぞご覧ください。
空き時間を見つけて製作したので、細かな部分は少々荒く、またBGMをサラウンドにしようとして音が割れてしまったようです。ご了承ください。
この映像をご覧になれば、このシリーズの、スケールの大きさがわかってもらえると思います。 
主人公「宇良守金吾」を通して、生きる意味とその意志を実感して頂きたい。
ストーリー展開の拡がりと深さは、僭越ながら吉川英治先生の「宮本武蔵」、司馬遼太郎先生の「竜馬がゆく」、池波正太郎先生の「鬼平犯科帳」などの名作の要素は勿論、具体的な金融・財政など、脆弱な幕府の無策もわかりやすく物語に取り込みました。また女性達の活き活きとした描写も、春吉省吾独自のものと自負しています。
アヘン戦争以来「鎖国日本」のままではもはや立ち行かない時代でしたが、その世界的な状況を机上論、感情論のまま「攘夷、攘夷」と騒いでいたこの時代に、主人公宇良守金吾は早々と「高み」から物事を見ることが出来た希有の天才でした。
鎖国日本に通商を迫る、イギリス、フランス、ロシア、アメリカなど列強の高圧的な態度に、幕府は右往左往するだけでした。それが下級武士達の不満を一層強めたのですが、その捌け口は狭量で、只騒ぐだけでした。庶民もまた異常な物価高騰の本当の理由を知らず、まことに先の見えない鬱陶しい時代でした。
しかし、何やら現在の「令和」と「幕末・維新」は同じ状況にあります。グローバル化の金融政策の失敗で、所得は目減りするだけ。さらに「緊急事態宣言による強制自粛」「ワクチン半強制」など、全て政争の具とされ、事の本質を知らされていない庶民(国民)こそが哀れです。
幕末政治における、二重構造も、現在と同じで、それをいち早く見抜いていたのが、宇良守金吾という天才主人公であったのです。
言葉巧みに、あるときは敵の裏をかき、列強までもやり込める大活躍に、読者には、しばし溜飲を下げてもらいたい。とにかく「怪物生成」を読んで、日本中がスカッとして欲しいのです!!

 

帝の血筋を引く金吾は幼い頃から、公家達の優柔不断、Double Standard(二枚舌)、強い権力欲を乳母の玉枝からしっかりと聞いていました。また、六千石の不毛の地に追いやられた弱小藩故、薩摩長州の覇権欲、幕閣の賄賂政治、権力志向の汚さも、痛いほど知り抜いていました。
それらの「負」をバネとし、閉塞した時代に、若き主人公金吾は「宇良守軍団」のリーダーとして、胸のすくような活躍をします。それを支える「軍団」の面々も強烈な個性を持っています。 彼等一人一人を主人公にしても十分に魅力的なのです。
この先、協調的であった人間や組織と敵対する事も、背信されることもおこります。
人間の機微を様々に経験し、古稀を迎えた、私、春吉省吾だから書ける物語だと思っています。 五十、六十の「洟垂れ」(オッと、失礼)では書けない物語です。
第一巻では、人間関係を理解するのが少し難しいかもしれません。購入者には栞として、金吾の出自に関わる「皇室関連」、「宇良守軍団」、その他主要な組織や人物を「相関図」にし、わかりやすくいたしました。この先、巻を進めるごとに「歴史上の人物」が続々と登場し、金吾と対峙しますが、ベースはこの相関図の中にあります。
また「怪物生成」~初音の裏殿・第一巻~には、この巻だけでは判らない、様々な伏線が何重にも隠されています。それは追々と楽しんで頂きます。それら伏線は、作者、春吉省吾の頭の中にあり、この先それらを物語とするには、頭をクリアに維持しなければなりません。
「あれ、先生、この人物既に死んでいるのではないですか」と、編集者に指摘された老いた著名作家の逸話もあります。そんなことにならないようにせねば……。もっとも、私にはそのような優秀な編集者はいませんので、常に自己管理しなければなりません。
ましてや「資料を集めてくれないと書かない」というような、罰当たりな高名作家の甘えも許されません。自分で資料収集し、緻密な筋立てをすることが作家としての責務であり、醍醐味なので、それを怠ったら血の通った作品が書けるわけがない……。そんな作品をありがたがって読む、お○鹿な日本人も多い(狭い文壇、なれ合いの出版業界、流通システムにも原因)。

 

ともあれ、これから登場する人物は、私の評価がまだ定まっていない人物もあります。多くの資料や先輩諸氏の手になる伝記や、評伝、小説を読んでも「ウ~ン、違うな」というのが随分あります。私の筆で、作中の人物がどう動き出すか、私もわくわくしながら執筆作業をします。既に評価の固まった人物を独自の視点で再評価することは、作家としても真剣勝負です。
「怪物生成」の読者諸氏には、長いお付き合いになる筈ですが、この先もよろしくお願い申し上げます。
本発刊は少し先になりますが、先ずは自作している「春吉省吾チャンネル」をご覧ください。
チャンネルは https://youtu.be/uFnYuhUo-5c です。
                                                            2021年 7月7日  春吉省吾ⓒ  

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YouTube 春吉省吾チャンネル」(「冬の櫻」「秋の遠音」「怪物生成」の動画など)〈作品のイメージ動画発信〉